
通勤の30分でちょうど区切りよく聴けるミステリー小説、ないかな?

寝る前でも怖すぎないミステリーが欲しいんだけど…

登場人物が多すぎて、音だけだと“誰だっけ?”ってなるんだよね
──こんなふうに思ったこと、ありませんか?
オーディオブックのミステリーは面白いけれど、作品選びを間違えると途中で迷子になったり、最後まで聴けずに挫折してしまうことも。最初の1冊でつまずくと、「やっぱり耳読書って難しいかも」と感じてしまうんですよね。
そこで今回は、半年で100冊以上を聴いた私、そらそら が、安心して楽しめるミステリー小説を厳選しました。朗読者の声や演じ分け、章の長さや怖さの度合いまでチェック済みなので、「耳だけでも迷子にならない」作品が見つかります。
この記事では、2025年最新のおすすめミステリーTOP10 を紹介します。通勤・家事・就寝など、シーンに合わせた選び方も解説。
結論はシンプル。短編や中編で朗読が分かりやすい作品から始めれば、失敗なし! 気になる作品からぜひ聴いてみてくださいね。
おすすめランキングTOP10(解説)

第1位:誰かが私を殺した(東野圭吾)
「え、これ…どういうこと?」と思わず巻き戻したくなる記憶ミステリー。
短めの章が多くテンポよし。通勤の電車でもスイスイ聴けます。
怖さ控えめなので、夜に聴いても安心です。オーディブル限定配信。
第2位:硝子の塔の殺人(知念実希人)
現代の“館もの”をしっかり味わえる1本。
「いま誰がどこにいるか」が耳だけでも整理できるから、長編なのに置いてけぼりになりません。じっくり浸りたい休日におすすめ。
第3位:medium 霊媒探偵城塚翡翠(相沢沙呼)
霊能力と本格推理の掛け合わせ。
会話が多めでテンポが良いので、耳でもわかりやすい。
「最後にゾクッとしたい」人はコレからどうぞ。
第4位:屍人荘の殺人(今村昌弘)
学園が舞台のクローズドサークル。
登場人物はそこそこ多いけど、舞台が限られているから混乱しにくいです。
会話中心なので“ながら聴き”との相性抜群。
第5位:イニシエーション・ラブ(乾くるみ)
最後の数行で世界がひっくり返る名作。
短めの中編で、人物も少なめ。通勤の往復でちょうど区切れる聴きやすさです。
※ながら聴き禁止推奨。集中すると最高に楽しめます!
第6位:葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午)
叙述トリックの傑作。
「ほんとに耳でわかるの?」と思うかもしれませんが、語り口が丁寧なので安心です。
寝る前に聴くと、余韻が静かに残って気持ちよく眠れます。
第7位:カラスの親指(道尾秀介)
ちょっと不思議な詐欺師コンビが主人公。
重さよりも人情味が光る物語なので、聴き終わったあと温かい気持ちに。
家事の合間に流すのにぴったりです。
第8位:能面検事(中山七里)
冷徹に見えて実は情に厚い検事の物語。
筋立てがはっきりしていて、耳だけでもすぐ理解できます。
法律ものだけど堅苦しすぎないので、初めてでも安心。
第9位:ジェリーフィッシュは凍らない(市川憂人)
舞台はなんと“飛行船”。
小さな空間で起こる事件だから、登場人物の位置関係も分かりやすい。
「ちょっと変わった舞台で推理を楽しみたい」人におすすめです。
第10位:黒牢城(米澤穂信)
戦国時代×ミステリーという珍しい組み合わせ。
お城そのものが巨大な密室になっていて、歴史好きにも響きます。
語りは落ち着いているので、寝る前に聴いても安心。
番外編:ケモノの城(誉田哲也)
生々しい描写があるので、聴くタイミングを選ぶ必要あり。
じっくり聴いていたら気分が悪くなったので、ながら聴きに変更しました。
🎧 ミステリー小説おすすめランキング(配信状況つき)
上で紹介した本を見やすくまとめました。
オーディブル・オーディオブック.jpの配信状況、再生時間も調べましたので参考にしてください。
順位 | 作品名 | 著者 | Audible再生時間 | Audible配信 | audiobook.jp再生時間 | audiobook.jp配信 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 誰かが私を殺した | 東野圭吾 | 2時間47分 | ◯ | — | — |
2 | 硝子の塔の殺人 | 知念実希人 | 18時間11分 | ◯ | 17時間10分13秒 | ◯ |
3 | medium 霊媒探偵城塚翡翠 | 相沢沙呼 | — | — | 14時間20分36秒 | ◯ |
4 | 屍人荘の殺人 | 今村昌弘 | 10時間21分 | ◯ | 11時間32分07秒 | ◯ |
5 | イニシエーション・ラブ | 乾くるみ | 8時間37分 | ◯ | — | — |
6 | 葉桜の季節に君を想うということ | 歌野晶午 | 13時間44分 | ◯ | — | — |
7 | カラスの親指 | 道尾秀介 | 13時間06分 | ◯ | — | — |
8 | 能面検事 | 中山七里 | 10時間00分 | ◯ | 10時間26分44秒 | ◯ |
9 | ジェリーフィッシュは凍らない | 市川憂人 | 10時間20分 | ◯ | — | — |
10 | 黒牢城 | 米澤穂信 | 16時間19分 | ◯ | — | — |
番外 | ケモノの城 | 誉田哲也 | 14時間05分 | ◯ | 14時間05分35秒 | ◯ |
シーン別おすすめ

通勤向け
- 誰かが私を殺した
- イニシエーション・ラブ
- ジェリーフィッシュは凍らない
短い章で区切れるから、降車駅で止めても続きがすぐにわかります。
家事向け
- 能面検事
- カラスの親指
会話が多いので、洗濯物を畳みながらでも物語を追えます。
就寝向け
- 葉桜の季節に君を想うということ
- 黒牢城
静かな語りで、心地よく眠りに入れます。
サブジャンル別おすすめミステリー

どんでん返し名作:最後に驚くが“音で追いやすい”構成の作品
- イニシエーション・ラブ(乾くるみ)
- medium 霊媒探偵城塚翡翠(相沢沙呼)
- 葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午)
「えっ!そうだったの?」と最後に驚ける名作たち。
音声でも伏線が拾いやすく、気持ちよく裏切られる快感があります。
叙述トリック入門:音声でも混乱しにくい手がかり配置の作品
- medium 霊媒探偵城塚翡翠(相沢沙呼)
- 葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午)
叙述トリックは耳だけだと難しそうですが、この2作は描写が丁寧で安心。
“耳読書でトリックを味わう”最初の一歩におすすめです。
社会派ミステリー:重すぎず、余韻が心地よい聴き味の作品
- カラスの親指(道尾秀介)
- 黒牢城(米澤穂信)
事件の真相だけでなく、人間模様や社会背景に触れる2作。
耳で聴くと余韻が強く残り、しばらく物語の中に浸れます。
クローズドサークル:登場人物が限定され把握しやすい作品
- 硝子の塔の殺人(知念実希人)
- 屍人荘の殺人(今村昌弘)
- ジェリーフィッシュは凍らない(市川憂人)
「館」「学園」「飛行船」と舞台が限られているため、人物関係が整理しやすいのが魅力。
耳で聴いても混乱しにくく、ながら聴きとも相性抜群です。
短編/中編ミステリー:2〜4時間で完走できる“耳にやさしい”作品
- 誰かが私を殺した(東野圭吾)
- イニシエーション・ラブ(乾くるみ)
- medium 霊媒探偵城塚翡翠(相沢沙呼)
「今日は最後まで聴けた!」という達成感を得やすい3作。
オーディオブック初心者にも安心してすすめられます。
聴きやすさの指標
- 再生時間の目安:短編(2〜4h)は初心者向け。長編(8h〜)は没入感あり。
- 章の長さ:短い章なら中断しやすく、ながら聴きでも理解しやすい。
ナレーターで選ぶミステリー
- 落ち着いた低音ボイス=安心感。長編でも疲れにくい。
- 登場人物の演じ分けが上手=耳でも人物が混ざらない。
- 滑舌が良い朗読=倍速再生でも聞きやすい。
耳で分かりにくいトリックを楽しむコツ
- 固有名詞が多いときは章頭でメモやブックマーク。
- 会話で伏線を感じたら30秒巻き戻し。
- サンプル視聴で声質と相性を確認してから選ぶ。
配信状況と聴き放題の見つけ方
- 「ミステリー」「推理小説」で絞り込み+再生時間順で探す。
- 聴き放題対象はお気に入り登録+期限をカレンダーに。
- 朗読サンプルとレビューで耳との相性をチェック。
よくある質問
- 初心者の最初の1冊は? → 短編/中編で人物少なめ。
- 通勤で聴きやすい長さは? → 30〜60分で区切れる章がある作品。
- 怖すぎるのが苦手な人は? → 怖さレベル1〜2を選ぶと安心。
- 海外ミステリーは聴きにくい? → 固有名詞が整理された翻訳版なら大丈夫。
- 次に聴く2冊の選び方は? → どんでん返しなら「medium」、社会派なら「カラスの親指」、歴史なら「黒牢城」。
まとめ
「耳で聴くミステリーって、難しくない?」──そんな心配は不要です。
ポイントはとてもシンプル。短めの作品から始めて、朗読が分かりやすいものを選ぶこと。
通勤の30分で「今日はここまで」、夜は「1章だけ聴いて寝よう」。
そんな小さな積み重ねが、気づけば大きな読書体験につながります。
「でも、どれから選べばいい?」と思ったら、まずはランキング上位の3冊から。
サンプルを少し聴いて「この声、落ち着くな」と感じたら、その本はきっと最後まで楽しめます。
耳から広がる物語は、紙の読書とはまた違ったワクワクをくれます。
今日から“耳の本棚”を一冊ずつ増やしてみませんか?
※配信状況・再生時間は記事公開時点の情報です。変更される場合があります。